虫歯治療について
虫歯になる条件
虫歯は歯の表面に粘着したプラーク(バイオフィルム)が飲食をするたびに栄養を取り込んで、酸を放出します。
プラーク(バイオフィルム)から放出された酸が歯の表面の「エナメル質」を溶かし(脱灰)、硬い歯がまるで豆腐のように柔らかくなります。この歯が柔らかくなった部分を一般的に「虫歯」と呼びます。そこに虫歯の原因菌が侵入して、さらに内部への穴の連鎖が続いていきます。これが、虫歯ができて、深く進行していくメカニズムです。
次のような4つの条件がそろった場合にむし歯になると考えられています。
- 虫歯になりやすい歯の質、歯並び、噛み合わせになってしまっている
- 虫歯の原因菌が旺盛な活動をしている
- 菌の栄養となる甘いもの(糖質)を多く摂取する食習慣がある
- プラーク(バイオフィルム)が歯に付着したままになっている時間が多い
歯周病治療について
自覚症状がなくて歯周病が進行しているかも!?
歯と歯肉の境目にある歯周ポケットに歯垢がたまる事により歯肉に炎症を起こし、歯槽骨(歯ぐきの中の骨)を溶かしていってしまう病気で重症になると歯の周りの全ての骨がなくなり歯が抜けてしまうものです。また自覚症状が無い為、症状(痛い・歯が揺れる・臭う)が出た時には、かなり進行している可能性があります。
歯周病は歯周病原菌の感染により、罹患する病気です。すなわち感染症の一種です。
歯みがき(ブラッシング)をしなかったり、磨き残しがあったり、定期検診を受診しなかったりすると、歯垢(プラーク)が蓄積していきます。この歯垢の中には数百種類もの細菌が存在します。この細菌が歯と歯ぐき(歯肉)の隙間に溜り炎症を起こし歯ぐきが赤く腫れてしまいます。これが悪化していくと歯ぐきの中の骨まで溶かしてしまうという恐ろしい病気なのです。
歯周病は歯を失う最大の原因です!
統計によると、35歳で80%以上の人が歯周病になっています。しかし、35歳になってから突然、歯周病になるわけではありません。実は、10代から少しずつ進行していき、20数年の歳月をかけて、歯肉をジワジワとゆっくり侵し、歯ぐきから血が出るという自覚症状がでる30代の頃には、もはや歯周炎・歯肉炎になっています。虫歯と違って、ほとんど痛みが無いため、気がついた時には抜歯ということもあります。
かんたん歯周病セルフチェック
- 歯みがきのとき歯肉から出血はありませんか?
- 歯肉の色が変わったり、腫れたり膿がでたりしていませんか?
- 1本でもグラグラする歯はありませんか?
- 口臭は気になりませんか?
- 歯肉が下がって歯が長くなってきているような感じはありませんか?
- 歯並びやかみ合わせに変化はありませんか?
ひとつでも当てはまる場合は、お早めに歯科医院で受診することをおすすめ致します。
歯科疾患実態調査によると、35歳以上の国民の80%が感染している病気であると報告されています。蛇足になりますが、ギネスブックで世界一多くの人が罹っている病気であると認定されています。